
Unityでできることは何ですか?
Unityはゲーム開発環境というイメージがありますが、 VRやARなどの分野でも使われていると聞きました。
Unityでできることや、特徴を知りたいです。
今回はこのような疑問に答えていきます。
Unityはゲームエンジンとして開発されました。 ですがゲーム以外の分野にも活躍の幅を広げています。 ゲーム以外で使われているのは、 VRやARといったこれから伸びる分野です。
そこでこの記事では、 UnityでできることやUnityの特徴について説明します。
Unitytとは

Unityは米国のUnity Technologies社が開発している ゲームエンジンです。 ゲームエンジンの中では一番人気があり、 世界中で100万人以上の開発者が利用しています。
ゲームエンジンとはゲームを効率よく開発するための統合開発環境です。 2D・3Dグラフィック、サウンド再生、コントローラーからの入力感知システム、 データの管理などのゲーム開発に必要な要素が あらかじめ用意されています。
Unityが出てくる以前は、各ゲーム会社がそれぞれ独自のゲームエンジンを
開発して使っていました。その会社だけでしか通用しない、
言わば「閉じた世界」でのゲーム開発でした。
ところが、Unityはゲーム開発のノウハウを多くの人達の間で共有できるように、
「開かれた世界」でのゲーム開発を目指して開発・公開されました。
現在ではUnityのおかげでゲーム開発のハードルが下がり、 初心者でも参入しやすくなっています。
Unityでできること
できること①:ゲーム開発

Unityでできることの一番手はもちろんゲーム開発です。 Unityを使用すればいろんなジャンルのゲームが作成できます。 2Dゲーム、3Dゲームどちらも開発可能です。
Unityで実際に作成したゲームソフトは次のようなものがあります。
- ポケモンGO
- スーパーマリオラン
- 白猫プロジェクト
- ドラゴンクエスト VIII
- ごっこランド
- バイオハザード アンブレラコア
- テラバトル
いろんなジャンルの有名なゲームが作成されているのがわかります。
Unityはさまざまなプラットフォームに対応していて、 PC、スマホ、家庭用ゲーム機器などほぼすべての機器に対応したゲーム開発が可能です。
できること②:XRコンテンツ

UnityはXRコンテンツも開発できます。
XRとは「X Riality」の略で、エックス・アールやクロス・リアリティと呼びます。
XRはVR(仮想現実)、AR(拡張現実)、MR(複合現実)など
「〇〇現実」の総称です。
この辺りの用語については、
次のサイトの説明が分かりやすいので参考にしてください。
【総称XR】VR・AR・MRの違いとは?
医療、建築、自動車などさまざまな分野でXRコンテンツが開発されています。 そしてXRコンテンツはこれからますます需要が伸びていく分野です。
Unityの特徴
マルチプラットフォームに対応

さまざまなデバイスで動作するのがUnityの特徴です。 例を挙げると次のようなデバイスがあります。
- Windws、Mac、Linuxなどのデスクトップ
- iOS、Androidなどのスマホやタブレット
- PlayStation、Xbox、Wii U、Nintendo Switchなどのゲーム機器
- Unity Web PlayerがインストールされているWebブラウザ
- VRヘッドセットのOculus Rift、MRデバイスのMicrosoft HoloLensなどのXR機器
このように、 Unityで開発したゲームはいろんな端末で使用できることが特徴の1つです。
Asset Storeが便利

Unityが多くの開発者から支持されている理由の1つに、
Asset Store(アセットストア)の充実度があります。
アセットストアとは、
ゲーム開発のための素材が公開・販売されている場所です。
ゲームを作成するためには様々が素材(部品)が必要となります。 そして素材(部品)の作成にはそれなりに手間がかかります。
アセットストアでは3Dモデルの素材や画像、街並み、サウンド、拡張機能などを 無料(または有償)で手に入れて使用することができます。 たくさんの素材があり、無料の素材だけでも十分ゲームが作成可能です。
アセットストアを利用することで、 素材(部品)を作る時間を節約でき、 ゲームを効率よく開発することができます。
プログラミングなしでも作成できる
Unityが出てくるまでは、 3Dゲーム開発といえば「C言語」や「C++」といったプログラミング言語を 使ってプログラミングを行うのが普通でした。
ところがUnityはノンプログラミングといって、
文字通りプログラミングなしでゲームを作ることもできます。
ノンプログラミングでゲームのステージを設置したり、キャラクターを動かしたり、
ストーリを作ったりすることが可能です。
ノンプログラミングによってゲーム開発のハードルが一気に下がりました。
ただし細部にこだわって複雑な動きをする場合は、 プログラミングが必要になります。 その場合プログラミング言語は「C#」を使用します。 以前は「JavaScript」も使えましたが、現在は「C#」だけです。
無料でも使える

Unityは無料版と有料版があります。 商用目的でない場合は無料版(Personal)で十分だと思いますが、 商用目的の場合は、収益や調達資金の金額によって 有料版(PlusかPro)を使う必要があります。
過去12カ月の収益や調達資金が10万米ドル以下なら無料版(Personal)、 20万米ドル以下なら有料版(Plus)、 20万米ドルを超えるなら有料版(Pro)となります。
条件については変更される可能性もありますから、
こちらの公式サイトで確認してください。
(Unityのプランと価格 )
無料版でも結構なクオリティーのゲームが作れます。 まずは無料版から初めて、 必要に応じて有料版に移行すれば十分だと思います。
Unityの学習方法
