オムロン血圧計 HEM-1010とHEM-1011の違いを解説

オムロンの上腕式血圧計HEM-1010とHEM-1011は、 家庭で簡単に血圧測定ができる全自動タイプの機器です。両モデルは似た機能を持ちながらも、 いくつかの重要な違いがあります。これらの違いを理解することで、 自分に最適な血圧計を選ぶことができます。

目次
  1. HEM-1010
  2. HEM-1011
  3. HEM-1010とHEM-1011の違い
  4. まとめ

HEM-1010

オムロン デジタル自動血圧計 HEM-1010シリーズ HCR-1602
メーカー: オムロン(OMRON)
商品モデル番号: HEM-1010シリーズ HCR-1602

HEM-1010は、オムロンの上腕式血圧計の基本モデルとして位置づけられています。このモデルは、使いやすさと正確性を兼ね備えた血圧計です。

主な特徴として、デジタル表示方式を採用し、オシロメトリック法による測定を行います。測定範囲は圧力が0~299mmHg、脈拍数が毎分40~180拍と幅広く、多くの人に対応できます。

電源は専用ACアダプタ(AC100V)または単3形アルカリ乾電池4個を使用します。電池寿命は約250回(室温23°C、170mmHg加圧、腕周25cmの場合)となっています。

適用腕周範囲は17~32cm(上腕中央部)で、多くの成人に適しています。本体の重量は約1600g(電池含まず)で、外形寸法は幅230×高さ217×奥行き228mmです。

HEM-1010は2人分の測定データを84回分記録できるメモリ機能を備えています。また、姿勢や体動をお知らせする機能も搭載されています。

HEM-1011

オムロン デジタル自動血圧計 HEM-1011
メーカー: オムロン(OMRON)
商品モデル番号: HEM-1011

HEM-1011は、HEM-1010の後継モデルとして位置づけられ、いくつかの機能が強化されています。

HEM-1011もデジタル表示方式とオシロメトリック法を採用しており、測定範囲はHEM-1010と同じです。電源オプションも同様で、専用ACアダプタまたは単3形アルカリ乾電池4個を使用します。

適用腕周範囲や本体重量もHEM-1010と同じですが、外形寸法が若干異なり、幅230×高さ217×奥行き228mmとなっています。

HEM-1011の特筆すべき機能として、早朝高血圧確認機能があります。これは朝と夜の測定値を自動で識別し、個別に記録・管理する機能です。朝の測定値の1週間平均が基準値を超えると、早朝高血圧マークが点灯します。

また、HEM-1011は2人分の測定データを90回分記録できるメモリ機能を持ち、HEM-1010よりも多くのデータを保存できます。

HEM-1010とHEM-1011の違い

  1. メモリ機能:HEM-1010は2人×84回、HEM-1011は2人×90回のデータを記録できます。
  2. 早朝高血圧確認機能:HEM-1011にのみ搭載されている機能で、早朝高血圧の早期発見に役立ちます。
  3. 血圧値レベル表示:HEM-1011にはこの機能がありませんが、HEM-1010には搭載されています。
  4. 体動お知らせ機能:HEM-1010は姿勢と体動をお知らせしますが、HEM-1011は体動のみをお知らせします。
  5. ACアダプタ使用時の液晶バックライト:HEM-1011はACアダプタ使用時に液晶バックライトが点灯し、測定値が見やすくなっています。
  6. 電池寿命:HEM-1010は約250回、HEM-1011は約300回(いずれも室温23°C、170mmHg加圧、腕周25cmの場合)と、HEM-1011の方が長持ちします。
  7. 外形寸法:HEM-1010は幅230×高さ217×奥行き228mm、HEM-1011は幅179×高さ211×奥行き246mmと、若干の違いがあります。

まとめ

HEM-1010とHEM-1011は、どちらも信頼性の高い上腕式血圧計ですが、HEM-1011はいくつかの点で機能が強化されています。特に、早朝高血圧確認機能やメモリ容量の増加、電池寿命の延長などが注目すべき改良点です。

一方で、HEM-1010は血圧値レベル表示機能を持っているなど、一部の機能ではHEM-1011にない特徴もあります。

選択の際は、これらの違いを考慮し、自分のニーズに合った機種を選ぶことが重要です。早朝高血圧のリスクが気になる方や、より多くのデータを記録したい方にはHEM-1011がおすすめです。一方、シンプルな機能で十分という方や、血圧値レベルの表示が必要な方にはHEM-1010が適しているかもしれません。

どちらの機種を選んでも、定期的な血圧測定は健康管理に重要な役割を果たします。自分のライフスタイルや健康状態に合わせて、最適な血圧計を選択することが大切です。